2008年10月27～30日（米国時間），米国ロサンゼルスにおいて開催された「PDC（Professional Developers Conference） 2008」。PDCは，米Microsoftが不定期に開催する技術カンファレンスである。Microsoftが開発中の技術および製品についていち早くお披露目するイベントとして，毎回注目を集めている。今回のPDCでは，Microsoft版のクラウド向けOSである「Windows Azure」や，Windows Vistaの後継となる「Windows 7」がはじめて公表され，大きな注目を集めた。
ITproでは，現地に記者を派遣し，これらのニュースなどの話題を細かく伝えてきた。以下に，それらのニュースをまとめたが，まず全体の流れを手っ取り早く理解したいという人は，まず「Windows 7とWindows Azureの発表で沸いた「PDC 2008」の一週間」をお読みいただきたい。
開催前日（10月26日）のニュース
Windows 7とクラウドで注目を集めるPDC 2008の参加登録が開始
受付が始まったPDCに記者がさっそく登録，参加マテリアルを入手
米マイクロソフトの開発者会議、いよいよ開幕
開催初日（10月27日）のニュース
クラウド版Windowsは「Windows Azure」，米マイクロソフトが正式発表
Windows Cloudの正式名称は“Windows Azure”
Windows Azureのプログラミングには.NETの資産を活用可能
Windows AzureのサービスはXMLでモデリング，支援ツール「Oslo」を開発中
Windows 7／Windows Server 2008 R2／Windows Azureなど続々登場
米マイクロソフトがクラウドOS「Windows Azure」を発表
“クラウドとオンプレミスを対称に”、マイクロソフトがWindows Azureの狙いを説明
Windows Azureとは？
2日目（10月28日）のニュース
キーノートでWindows 7を初披露
Windows 7ではUACの強さを設定可能に
Windows 7ではメモリーの消費量を削減
待望のWindows 7プレベータ版が配布開始
Windows 7では仮想ディスクをネイティブに管理可能
Windows 7が初の一般公開、Live Meshなど新プラットフォームも
Windows 7のアプリには「ミニスタートメニュー」が出る
Windows 7では「Office 2007風アプリ」を開発可能に
Windows7タスクバー改良の意味
配布されたWindows 7プレベータ版のビルドは「6801」
Microsoft，次期「Office」はWebアプリ版「Word/Excel/PowerPoint/OneNote」も提供
ついに「ブラウザ版MS Office」が登場、無料Webアプリの波に抗しきれず
3日目（10月29日）のニュース
「マイクロソフトの未来技術」を支えるMSRの全貌
基礎研究は企業の早期警戒システム---R&D部門責任者が強調
世界一の省電力データセンターを目指す---センサー網の基礎研究を披露
Windows 7のサーバー版がWindows Server 2008 R2と判明，Hyper-Vなどを強化
Windows 7のポイントは見た目改善／高速化／煩わしさ減少
Windows Server 2008 R2ではIISを大幅強化
Windows 7にはセンサーやGPSを扱う機能が搭載される
開催最終日（10月30日）のニュース
Hyper-V 2.0ではVMotion対抗機能を搭載，仮想環境を止めずに移行や拡張が可能に
Windows 7では電源管理を強化，アイドル時の消費電力を削減
Windows 7ではリモート・デスクトップを強化，動画やゲームも再生可能に>
Windows 7にネットワーク・キャッシュを搭載，WANのサーバーへのアクセス速度を改善
速攻！Windows 7レビュー
PDC 2008でもっとも注目を集めたのが次期Windowsの「Windows 7」である。ITproでは，日経パソコンおよびPC Onlineの協力でWindows 7に関する詳細な情報もいち早く報告した。
「Windows 7」登場！ ベールを脱いだ次期OS
～Vistaから追加／強化された機能を一挙紹介
Windows 7はタスクバーを強化、ウインドウ操作が直観的に
～デスクトップ編
Windows 7は家庭内ネットの使いやすさを向上へ
～LAN＆機器接続編
Windows 7が標準装備する「Windows Live Essentials」
～Windows Live編
Windows 7で着実に改良されているVistaの不満点
～セキュリティほか編
