写真1●プレベータ版のインストール画面<br>右下の「Build 6801」というビルド番号が見える。
写真1●プレベータ版のインストール画面<br>右下の「Build 6801」というビルド番号が見える。
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写真2●キーノートのデモで使われていたWindows 7のビルド番号は6932だった
写真2●キーノートのデモで使われていたWindows 7のビルド番号は6932だった
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 PDC 2008の2日目に配布されたWindows 7のプレベータ版(関連記事:[PDC 2008]待望のWindows 7プレベータ版が配布開始)。記者はホテルに戻ると,さっそくパソコンにインストールしてみた(写真1)。だが,インストールしたプレベータ版には,新しいタスクバーなど,キーノートで見せられ期待していた新GUIは入っておらず,やや拍子抜けしてしまった(関連記事:[PDC 2008]キーノートでWindows 7を初披露Windows 7はタスクバーを強化,ウインドウ操作が直観的に)。

 そこで,画面右下に表示される“ビルド番号”を確認したところ,「6801」となっていた(写真1参照)。キーノートのデモに使っていたWindows 7のビルド番号は「6932」である(写真2)。つまり,プレベータ版として配布されたのは,キーノートで見せたものより古いものということになる。

 ビルドとは,開発したアプリケーションのソース・コードを実行可能なコードにすること。Windowsのような規模になると,複数のグループが機能ごとに手分けして開発している。Microsoftでは,こうして別々に開発しているソース・コードを,ほぼ1日に1回の頻度でまとめて最新ビルドを作り,そのたびに番号を1つずつ更新しているはず。

 というのも,約2年前の2006年11月はじめにRTM(Release To Manufacturing:製造工程向け出荷)として完成したVistaのビルド番号が「6000」だったことを考えると,単純計算で1日に1.2~1.3回の頻度でビルドを更新していることになるからだ(Windows 7のビルド番号はVistaから継続している)。同じペースで更新されているとすると,プレベータ版として配られたのは少なくとも3カ月以上前に完成していたコードということになる。

■変更履歴
当初,Vista開発終了時のビルドを「6001」としていましたが,正しくは「6000」でした。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2008/10/30 14:30]