文書の内容を「目的」と「手順」の二つに分ける
文書の内容を「目的」と「手順」の二つに分ける

 すべてのITエンジニアにとって、文書作成のスキルは欠かせません。電子メールのやりとりはもちろん、提案書や要件定義書や仕様書、議事録、報告書など、上司やチームメンバー、協力会社、顧客などに対して、文章でコミュニケーションをとらなければならない機会が、非常に多いからです。

 連載「悪文と良文から学ぶロジカル・ライティング」は、ロジカルで分かりやすい文章を書くための「ロジカル・ライティング」の手法を伝授します。毎回、「悪文」の例を挙げて、どこが悪くて、どう直せばいいのかといったポイントをやさしく解説しているので、連載を読むだけで、ロジカルライティングのテクニックが自然に身につきます。「分かりやすい文章表現」ができずに悩んでいる方は、ぜひ一度、読んでみてください。

連載目次

●オリエンテーション
・ITエンジニアにとって「書く技術」とは?

●文書の全体構成を組み立てられるようにする
・内容を大きく分けて項目を立てる
・適切な順番で項目を並べる
・話の階層をそろえる

●文章表現の基本ルールをマスターする
・主語と述語を対応させる
・修飾語と被修飾語をはっきりさせる
・接続詞を効果的に使う
・語尾を統一する
・一文を短くする
・一文一義にする
・「の」を3つ以上連続して使わない
・文章表現ならではの言い回しを覚える
・敬語を使いこなそう1 動詞編
・敬語を使いこなそう2 敬称編
・「お願い」と「お断り」はクッション言葉を使う
・事実と推測を区別する
・適切な指示代名詞を使う
・二重否定を避ける
・句点「。」と読点「、」の決まりを知る
・漢字と平仮名の割合を適切にする

●目的に応じた文書を作る実践力を身に付ける
・ロジカル・ライティング実践演習 1
・ロジカル・ライティング実践演習 2(最終回)