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悪文と良文から学ぶロジカル・ライティング

修飾語と被修飾語をはっきりさせる

安田 正=パンネーションズ・コンサルティング・グループ 2009/09/04 ITpro

 文章の基本的なルールは,コツさえつかめばそれほど難しいものではありません。普段よりも少しだけ,ルールを意識できるかどうかが分かりやすい文を書く際のポイントになります。

 今回は,修飾語と被修飾語に関するルールをご紹介します。以下のようなシチュエーションを考えてみます。

 A君は,いつも締め切り日までに余裕を持ってプログラミングをする同僚のB君について,今回はたまたまプログラムの提出がぎりぎりになってしまったことを,以下のような文にしました。この文のどこが問題でしょうか。

どこが問題?
B君はいつものようにすごい速さでプログラミングをして締め切りに間に合わせた。

ここが問題! 修飾語と被修飾語がはっきりしていない

 この文は,「いつものように」が「すごい速さでプログラミングをし」の部分を修飾しています。これは,「B君は普段締め切りぎりぎりまでプログラミングをせずにいて,いつもすごい速さでプログラミングをして締め切りぎりぎりで間に合わせている」という意味になります。

 実際のB君は,いつも締め切りまでに余裕を持ってプログラミングをしてプログラムを提出しています。そのため上の文は,A君の意図とは違う文章になっているわけです。

これで解決! 修飾語と被修飾語を近づける

 上の文の問題は,修飾語を置く位置です。分かりやすくするコツは,修飾語と被修飾語を近づけることです。そうすることにより,言葉の修飾関係がはっきりします。

 上の文の場合は,「B君はすごい速さでプログラミングをして,いつものように締め切りに間に合わせた。」とすべきでしょう。こうすると,「いつものように」が「締め切りに間に合わせた」の部分を修飾する形になります。その結果,「いつも締め切りに間に合っている彼が,今回はたまたまぎりぎりになってしまい,いつもよりすごい速さでプログラミングをした。そして,今回も締め切りに間に合わせることができた」という,A君の意図した内容になります。

図1●修飾語と被修飾語を近づける
図1●修飾語と被修飾語を近づける

 また,「すごく」とか「とても」のような程度を表す副詞を使う際にも,修飾関係に注意したいところです。なぜなら,こうした言葉を使うときは感情を込めていることが多く,たとえ文章であっても感情が先に立ち,まずそれらの言葉が最初に出てくる傾向があるからです。その結果,修飾語と被修飾語の間に言葉が入り,お互いが離れてしまうことが多くあります。

 以上を踏まえ,修飾語と被修飾語を近づけて意図した文を作る練習をしてみましょう。以下に示された二つの文(単語)を,指定された修飾関係になるように書き換えてみて下さい。

練習1

二つの文:「ついに」「その方法が発見され,一般に利用される日がやってきた」
修飾関係1:「ついに」が「発見され」を修飾する
修飾関係2:「ついに」が「やってきた」を修飾する

 正解はそれぞれ,以下のようになります。

修飾関係1:ついにその方法が発見され,一般に利用される日がやってきた。
修飾関係2:その方法が発見され,ついに一般に利用される日がやってきた。

 はじめはちょっと難しく感じるかもしれません。でも,パターンを覚えるとさほど難しくありません。もう一つ練習してみましょう。

練習2

二つの文:「効率が重要視される」「そのシステム構築プランはこの会社には有効である」
修飾関係1:「効率が重要視される」が「そのシステム構築プラン」を修飾する
修飾関係2:「効率が重要視される」が「この会社」を修飾する

 文章は,それぞれ以下のようになります。

修飾関係1:効率が重要視されるそのシステム構築プランはこの会社には有効である。
修飾関係2:そのシステム構築プランは効率が重視されるこの会社には有効である。

 いかがでしょうか。修飾語と被修飾語を近づけるという,このほんの少しの意識が,分かりやすい文章を書く際の大きなポイントになるわけです。

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