米Oracleは米国時間8月26日,現在行っている米PeopleSoft株式の公開買付の期限を延長することを発表した。ニューヨーク時間8月27日24時としていた期限を,同9月10日24時とする。
ちなみにOracle社によると,8月26日の業務終了時点で,公開買付に応じているPeopleSoft社株式数は約2169万141株である。米メディアの報道(InfoWorld)によれば,これはPeopleSoft社の発行済み株式全体の6%にあたるという。
Oracle社はPeopleSoft社の株式公開買付を2003年6月に開始したが,PeopleSoft社は買収計画に反発。役員会で買収提案を正式に拒否するとともに,不正事業行為としてOracle社を提訴(関連記事1,関連記事2)した。
Oracle社は,株式公開買付期限の延期(関連記事1,関連記事2,関連記事3,関連記事4)と買い取り価格の引き上げ(関連記事1,関連記事2)を繰り返した。
2004年5月には公開買付期限を延期すると同時に,「市場状況とPeopleSoft社の市場評価額の変化を反映し」(Oracle社)買付価格の引き下げを行った。
PeopleSoft社は,新たな価格提示に対しても,公開買付に応じないよう株主に勧告することを,役員会が満場一致で決定した。
その後,Oracle社は7月にも,公開買付期限の延長を発表している。
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