米Oracleは,現在行っている米PeopleSoft株式の公開買付の期限をニューヨーク時間10月17日24時に変更した。Oracle社が米国時間9月4日に明らかにしたもの。

 Oracle社が公開買付の期限を変更するのは今回が4度目である。Oracle社が6月9日に公開買付を開始した際,期限は7月7日24時だった。7月3日に,期限を7月18日24時に変更。7月14日には,8月15日24時へ再延期した。8月8日に3度目の変更を発表し,期限を9月19日24時としていた。

 Oracle社によると,9月4日の時点で同社の公開買付に応じているPeopleSoft社株式は3871万8737株だという。Oracle社はPeopleSoft社の株式1株にあたり19ドル50セントで買い取る。

 ちなみに米メディアの報道(CNET News.com)によると,PeopleSoft社の経営陣は同日,アナリスト向けのプレゼンテーションを行い,米J.D. Edwardsとの合併による財政的効果を説明した。これに対しOracle社広報担当のJim Finn氏は,「PeopleSoft社の計画は顧客と株主に混乱とリスクをもたらす」と述べた。「すべて現金で株式を買い取る当社の提案は,PeopleSoft社の株主と顧客にとってより良いプランだと確信している。当社は引き続きPeopleSoft社買収計画を進める」(同氏)

 なおPeopleSoft社は,J.D. Edwards社のすべての株式を取得したことを,8月29日に発表している。

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