米PeopleSoftの株主総会で,同社による役員候補者4人の再選が決まった。PeopleSoft社が米国時間3月25日に,株主投票の集計速報を発表したもの。再選されたのは,PeopleSoft社社長兼CEOのCraig A. Conway氏,米Ask Jeevesの元CEOであるA. George "Skip" Battle氏,米Credit Suisse First Bostonの元CIOであるFrank Fanzilli Jr.氏,Read-Rite社元会長のCyril Yansouni氏。

 これら4人の候補者に対し,PeopleSoft社の敵対的買収を計画している米Oracleも独自の候補者5人を擁立していた。Oracle社が推薦した候補者は,California大学ロサンジェルス校Anderson Business School教授のDuke K. Bristow氏,米PurchaseProの元CEOでVenture Capital Tech社社長のRichard L. Clemmer氏,米KeyCorpの元上級執行副社長兼最高管理責任者(CAO)のRoger Noall氏,Laurel Crown Capital社マネージング・プリンシパルのLaurence E. Paul氏,North Western大学ケロッグ経営大学院教授のArtur Raviv氏だった。

 今回の役員選挙で,PeopleSoft社による候補者の得票数は,総投票数の約95%に達したという。なお,株主総会に参加した株主全員を合わせると,総発行済株式の約81%を占めており,総会の定数を満たした。

 PeopleSoft社役員会会長のDavid A. Duffield氏は,「PeopleSoft社の株主がこれほど圧倒的に同社役員会を支持してくれたことに満足している。今回の投票は,株主価値の向上と保護に向けた役員会の努力を株主が認めていることを明示している」と述べた。

 最終的な集計結果は,2004年第1四半期の決算報告の際に発表する予定である。

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