米Oracleは米国時間7月12日に,現在行っている米PeopleSoft株式の公開買付の期限を延長することを発表した。ニューヨーク時間7月16日24時としていた期限を,同8月27日24時とする。

 ちなみにOracle社によると,7月12日の業務終了時点で,公開買付に応じているPeopleSoft社株式数は約469万3092株である。

 Oracle社はPeopleSoft社の株式公開買付を2003年6月に開始したが,PeopleSoft社は買収計画に反発。役員会で買収提案を正式に拒否するとともに,不正事業行為としてOracle社を提訴(関連記事1関連記事2)した。

 Oracle社は,株式公開買付期限の延期(関連記事1関連記事2関連記事3関連記事4)や買い取り価格の引き上げ(関連記事1関連記事2)を繰り返してきた。2004年5月には公開買付期限を延期すると同時に,「市場状況とPeopleSoft社の市場評価額の変化を反映し」(Oracle社),買付価格を引き下げている。

 PeopleSoft社は,新たな価格提示に対しても,公開買付に応じないよう株主に勧告することを,役員会が満場一致で決定している。

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