今年で5回目の開催となるエンタープライズICTの総合イベント「ITpro EXPO 2011」。期間中に発信される多様なコンテンツの中で何が人気を集めているのだろうか、昨年のITpro EXPO 2010で公開した記事のアクセスランキングから振り返ってみよう。
なんと言っても圧倒的に人気を集めているのが、イベントの中核となる展示会関連の記事である。ITpro EXPOでは、100日間の会期中におけるほぼ真ん中で、東京都江東区有明にある東京ビッグサイトにおいてリアルイベントの展示会を開催している。昨年2010年の場合で約250社に上る企業が出展し最新のICTソリューションを展示・デモ、併せて140を超える専門セミナーも開催された。
20位までのアクセスランキングを見ても、この展示会に関連するものがほとんどといっていい。中でも目立つのが、識者による講演である。第2位のサイボウズ青野社長、6位の野村證券木内氏、第8位のNEC松田氏、第15位の猪瀬副知事、第16位のNTTドコモ山下氏、第19位の古川氏×外村氏対談--とベスト20以内に6本も入っている。
ITpro EXPOならではの専門記者による講演も注目を集めている。ITpro EXPOを主催する日経BP社の最大の強みは、数多くの専門記者が自分で取材して記事を書いていること。ITpro EXPOでは、こうした専門記者が日頃の取材を元に話題のテーマを取り上げて「名物記者のトレンド解説」として講演している。この記者による講演が、第5位の日経コンピュータ星野プロデューサー、第12位の日経メディカル二羽記者、第20位の日経パソコン勝村副編集長--と3本ランクインしている。
優れた製品やサービスを表彰するITpro EXPO Awardにも注目
こうした講演と並んで人気なのが展示会場における展示である。特に、話題となっている新しい商品に実際に触れる展示が毎年人気を集めている。それを2010年のアクセスランキングでも反映しており、第1位のシャープ「ガラパゴス」、第3位のGALAXY S/Tab、第17位のテクノロジー最前線コーナーにおけるAndroid/iPhone/iPadといった展示に関する記事がよく読まれている。
展示関連としては「ITpro EXPO Award」への注目も高い。ITpro EXPO Awardとは、出展された全製品やサービスを対象に、日経BP社のIT/ネットワーク関連の編集部が審査し、優れていると判断したものを表彰するものである。2010年の場合は、NTTデータのHadoop対応アプライアンス製品「Lindacloud」が大賞を受賞。それに関する記事が、第11位と第18位となっている。
今年のITpro EXPO 2011展示会でも、2010年に人気だったこれらの企画がすべて同様に用意されている。ぜひ実際に足を運んで、自分自身で体験していただきたい。講演に関しては、事前に満席となって申し込みを打ち切ることもあるので、気になるものに関しては早めの登録をお勧めする。