サイボウズのITpro Expo 2010展示会のテーマは「サイボウズ プロダクト 2010 ~クラウド時代への羅針盤~」。羅針盤をイメージした展示ブースで、2010年に発売した新製品を中心に紹介する。


写真1●サイボウズの展示ブースイメージ
写真1●サイボウズの展示ブースイメージ
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 サイボウズといえば、“グループウエア専業メーカー”のイメージが強い。「サイボウズ ガルーン」シリーズや「サイボウズ Office」シリーズなど、日本企業の働き方に適した様々なグループウエア製品を展開している。

 しかしITpro Expo 2010展示会では、あえて“グループウエアのサイボウズ”を封印する。「サイボウズ プロダクト 2010 ~クラウド時代への羅針盤~」をテーマに、2010年に発売した新製品群を「スマートフォン」「国際化対応」「システム連携」「No-Email」の4つの切り口で紹介する予定だ。

 2010年、同社は新製品ラッシュだった。

 4月にガルーンおよびサイボウズ Officeと連携するWindows phone向けアプリ「サイボウズモバイル KUNAI for Windows phone」と、BlackBerry向けソフト「サイボウズモバイル Sync for BlackBerry」をリリース。6月にはiPhone用グループウエアアプリ「サイボウズモバイル KUNAI Lite for iPhone」を発売した。また、同じく6月にMicrosoft SharePoint ServerのAPIとして「Cybozu SP掲示板」と「Sybozu SPワークフロー」の提供を開始。さらに、8月にはガルーンをメジャーバージョンアップし、3カ国語の表示に対応した「サイボウズ ガルーン 3」をリリースした。

 「グループウエア市場における今のサイボウズの立ち位置は、もはやベンチャーの目新しさはないが、老舗の安心感を与えるまでには至っていない。だから、今年のメッセージとして“グループウエアのサイボウズ”では弱い」と展示ブースの責任者である同社 カスタマー本部 マーケティングコミュニケーション部の山口ほだか氏は話す。「そこで、今年は“グループウエア”を前面に出さずに、2010年リリースの新製品をソリューションカットで紹介する」。