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目次
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大規模向けストレージ相次ぐ
きめ細かな性能担保を簡単に 応答性能を自動計算する製品も
多数のシステムを同一のストレージ基盤に統合すると、ストレージ側のレスポンス性能が課題になりがちだ。性能確保のための設定作業が複雑になり、時間も掛かる。こうした状況に対し、必要な性能を確保するQoS(Quality of Service)周りの機能を充実させた大規模向けストレージが相次ぎ登場した。
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[機能強化が進むモバイル管理ソフト]端末、アプリ、データを一括管理
デスクトップ仮想化まで含むスイートソフトも登場
スマートデバイスの端末だけでなく、アプリやデータも一括してきめ細かく管理できる「EMM(Enterprise Mobility Management)ソフト」に注目が集まっている。米MobileIronの製品が知られるが、米Citrix Systemsや米VMwareはEMMとデスクトップ仮想化を…
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[Apacheを超えるWebサーバー「Nginx」] 膨大なアクセスを効率的に処理
サポート付きの商用版が国内で販売開始
大規模なWebサイトを中心に、世界でのシェアが急拡大しているオープンソースのWebサーバーソフト「Nginx(エンジンエックス)」。その導入のハードルが下がる。これまでは日本語の情報が少なかったが、日本語サポート付きの商用版「NGINX Plus」の販売開始や国内ユーザー会の発足で、解消に向かって…
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[Microsoft SQL Server 2014]OLTP向けインメモリー機能が目玉
二つの機構で実効10 倍超の高速化を実現
米Microsoftが4月にリリースした最新のDBMS製品「Microsoft SQL Server 2014」。OLTP(オンライントランザクション処理)向けに高速処理が可能なインメモリーDBエンジンを新規開発して搭載したことが目玉となっている。高速化を実現する仕組みを探った。
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[クラウド対応が進む統合運用監視ツール]物理サーバーと異なる監視が必要
API経由で情報を収集し一元管理
物理サーバーに、仮想サーバーやクラウド環境を組み合わせてシステムを構築する企業が増えつつある。これまで、混在するインフラ環境では個別の運用監視ツールが必要だったが、仮想化ソフトやクラウドサービスに対応する統合運用監視ツールが増加。混在するインフラを一元管理する環境が整いつつある。
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[震災から3年、変貌するDR]予防から復旧対策へ軸足移す
バックアップの製品やクラウドサービスが牽引
東日本大震災の発生から、3年が経過しようとしている。従来の震災対策のもろさが明らかになったITの現場は、とりわけディザスターリカバリー(DR)対策に注力してきた。その結果、「ダウンしないシステム」から「素早く復旧するシステム」へと、DR対策の軸足が移ってきた。
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[SDNの共通仕様「OpenDaylight」]オープンソースとして提供開始
異なるベンダー機でもネットワーク制御が可能に
ネットワークの構成や機能をソフトウエアで制御する仕組み「SDN」の中核となるSDNコントローラーの“本命”がオープンソースとして公開される。米Cisco Systemsや米IBMなど計29社が共同開発している「OpenDaylight」だ。ベンダー独自仕様のSDNコントローラーが抱える課題を解決す…
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[中小規模向け次世代ファイアウォール]アプリ単位の通信制御を実現
性能を落とさず標的型攻撃対策などを実行
IPアドレスとポート番号に基づいて通信を制御する従来型ファイアウォールに代わる製品として、「次世代ファイアウォール」が注目を集めている。セキュリティ機器ベンダー各社が中小規模ネットワーク向けの製品を続々と投入。標的型攻撃対策など新しい機能の搭載も始まった。
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[Hadoop ディストリビューション]SQL エンジンを新たに搭載
汎用処理はMapReduce、集計処理はSQL
分散処理システムを構築するなら「Hadoop」が有力な選択肢に上がる。Hadoopのスケールアウトする仕組みは問題ないのだが、管理や性能の面で悩みを抱える現場は少なくない。そうした悩みに応える製品が「Hadoopディストリビューション」だ。独自の管理ツールやSQLエンジンを搭載している。
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[中小規模向け垂直統合型アプライアンス]サーバー仮想環境を簡単構築
専任システム管理者がいない拠点でも運用可能に
サーバー、ストレージ、ネットワークI/Oなどを1台で備えた垂直統合型アプライアンス。大規模なシステムを想定した製品が大半だったが、6月以降、中小規模拠点向けの製品が相次いで登場した。専任のシステム管理者がいない拠点でも、すぐにサーバー仮想環境を構築し運用できることが特徴だ。
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[Oracle Database 12c]クラウド前提のDBMS
最大の特徴はマルチテナント・アーキテクチャ
米Oracle製DBMSの最新バージョン「Oracle Database 12c」の国内販売が開始された。最大の特徴である「マルチテナント・アーキテクチャ」によって、構築の仕方、リソース制御、接続の仕方、パッチ適用やバージョンアップ、バックアップの仕方がどう変わるのかを、製品担当者が解説する。
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[Azure が日本リージョン開設へ]海外にデータ出さず利用可能に
IaaSなどの関連サービス拡充も急ピッチで進む
2010年1月のWindows Azure正式サービス開始から約3年半、国内ユーザーから要望が多かった「データセンターの国内配置」がようやく実現することが発表された。2013年春以降、矢継ぎ早に実施されているIaaSなどのサービス拡充と合わせて現状を報告する。
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[大手ITベンダーのChef 対応]IBM、MS、AWSが強化
自社IaaS上で使いやすく
システムの設定・運用作業を自動化するオープンソースソフト「Chef」を、大手ベンダーが自社製品・サービスに取り込み始めた。IBM、Microsoft、Amazon Web Services(AWS)の3社は、自社IaaSでChefをサポートし、関連ツールを拡充。エンタープライズ分野でのChefの利…
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[クラウド型プロマネツール]ゲーム的な楽しさを演出
マウスだけで進捗を手早く入力できる機能も
プロジェクトマネジメント(プロマネ)ツールは、チームのメンバー全員が日々利用することで導入効果が高まる。「Backlog」と「Brabio!」というクラウド型プロマネツールは、ゲーム的な楽しさを演出したり、進捗入力の手間を軽減したりすることで、メンバーの利用を促す。
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[オールフラッシュストレージ]仮想環境の性能問題を解消
I/O処理の速度を数千倍に
サーバー仮想化やデスクトップ仮想化を進めると、ストレージのI/O性能がボトルネックとなる問題に直面する。従来型の磁気ディスクでは性能改善に限度がある。そこで高速なフラッシュメモリーを全面的に採用した新しいタイプのストレージが相次いで登場している。
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[Office 365の新バージョン]タッチ操作で使いやすく
スマートデバイス対応と災害対策で注目
オフィスソフトや電子メール、テレビ会議などのサービスを提供する「Office 365」がバージョンアップされた。主な強化ポイントは、企業で導入が進むスマートデバイスへの対応を強化したことと、東日本大震災後に関心が高まっているテレビ会議機能を強化したことである。
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[BaaS]プッシュ通知機能などを提供
スマホアプリ開発をスピードアップ
スマートデバイス向けアプリを開発するケースが増えている。PC向けに比べてスピード開発が求められる。現場で問題になりやすいのは、実はデバイス側機能よりサーバー側機能の開発である。そこで登場したのが「BaaS」だ。開発スピードを上げる効果が期待できる。
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[NASのオンラインストレージ化]外出先から社内のNASを利用
スマートフォンやタブレットからも使える
NAS(Network Attached Storage)をオンラインストレージとして利用するためのソフトウエア製品が相次ぎ登場する。ユーザー企業はファイアウォール内にデータを蓄積しつつ、社外のスマートフォンやタブレットといったさまざまな端末からNAS上のファイルにアクセスできる。
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[Amazon Redshift]性能と容量を柔軟に追加
大規模DWHのクラウドサービスが登場
大規模なデータウエアハウス(DWH)をクラウド上に構築するためのサービスが登場した。処理性能とデータ容量を柔軟に変更できるので、厳密なキャパシティープランニングは不要。ピーク時に合わせて処理性能を確保しておかなくて済む分、コストを低減できる。
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[オープンソースRDB]四つの性能課題を解消
memcached APIを実装して検索性能を高める
オープンソースソフトウエア(OSS)のRDBMSの機能強化が進んでいる。2013年2月にリリースされたばかりの「MySQL 5.6」や2012年9月公開の「PostgreSQL 9.2」は、従来版で指摘された性能課題を一部解消した。さらにMySQLはmemcached APIを実装し、分散メモリー…