これからのクラウド時代を見据えて、サーバーシステムも変わりつつある。ITproで最近取り上げたニュースの中から、サーバーシステムの最新トレンドを見てみよう。

今、一番にぎやかなプライベートクラウド構築パッケージ

日立製作所の「かんたん仮想化ソリューション」に組み込まれる同社サーバー「BS500」
「かんたん仮想化ソリューション」に組み込まれる日立の「BS500」
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 サーバー/ストレージに仮想化ソフトやクラウド管理ツールなどをセットアップした「プライベートクラウド構築パッケージ」が続々と登場している。小規模向けから大規模向けまでラインナップも豊富だ。仮想デスクトップ環境(VDI)の構築に特化したパッケージや、月額利用方式で提供するタイプもある。

デル、仮想サーバー環境をキッティングした「vStart」を国内出荷

日立製作所、小規模クラウド向け「かんたん仮想化ソリューション」強化

MPT、Citrixの簡易VDIをIBMサーバーに載せてパッケージ提供

日立システムズ、Hyper-Vによるプライベートクラウド運用パッケージ

富士通、プライベートクラウド構築キットに小規模モデル

“次の100年を占う製品”、IBMがハード/ソフト一体型「PureSystems」

日立システムズ、社内設置型プライベートクラウドを月額利用方式で提供

加速する「省電力プロセッサ搭載サーバー」への取り組み

Dellの「Copper」を構成するブレードには、ARMプロセッサ「Armada XP」が4個載っている
Dellの「Copper」を構成するブレードには、ARMプロセッサ「Armada XP」が4個載っている
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 クラウド時代を迎え、スケールアウト向きで、低コストに導入・運用できるサーバーの開発が進んでいる。AtomやARMなどの低消費電力プロセッサーを使うことで、電力コストと発熱を抑えるとともに、より一層の高密度化を実現しようとしているのだ。

 米Hewlett-Packard(HP)の「Gemini」(開発コード名)は、1ラック当たり数千のサーバーカートリッジを格納するという。

HP、ATOM搭載の低消費電力サーバー「Gemini」を発表

米デルがARMサーバー参入へ、ソフトの検証環境を提供

NECは大型メインフレームのプロセッサをItaniumからNOAHに

NECのi-PX9800/A100が採用するACOS専用プロセッサ「NOAH-6」を搭載するCPUモジュール
NECのi-PX9800/A100が採用するACOS専用プロセッサ「NOAH-6」を搭載するCPUモジュール
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 NECは2004年から「ACOSシリーズ」にItaniumを採用してきたが、今回発表の大型機でプロセッサーをACOS専用の「NOAH-6」に切り替えた。理由は、Itaniumの性能が伸び悩んでいるためだという。日立は事業継続性を高めたメインフレームを発表した。

NECがメインフレーム「ACOS」の新機種、専用プロセッサ「NOAH」が復活

日立がメインフレーム新機種「AP8800E」を販売、事業継続性を向上