写真●Hyper-V Cloud Packのプラットフォームとなる、BladeSymphony BS500の外観
写真●Hyper-V Cloud Packのプラットフォームとなる、BladeSymphony BS500の外観
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 日立システムズは2012年5月31日、米MicrosoftのHyper-Vによる仮想サーバー環境(プライベートクラウド)を構築・運用するために必要なハードウエアとソフトウエアをパッケージ化した製品「Hyper-V Cloud Pack」(写真)を販売開始した。日立製作所のPCサーバー機とストレージに、米Microsoftのソフトウエアを組み合わせた。

 Hyper-V Cloud Packは、Hyper-Vによる仮想サーバー環境を運用するためのシステム製品である。サーバーOS「Windows Server 2008 R2」(Hyper-V含む)とクラウド運用ソフト「System Center 2012」を、日立製作所のブレードサーバー「BladeSymphony BS500」にインストールして提供する。ストレージは、SAN/NAS統合ストレージの「Hitachi Unified Storage」を使う。

 標準システム構成の価格(税込み)は5748万7500円。標準システム構成の構成要素は、以下の通り。BladeSymphony BS500のシャーシ1台に、8台のブレードサーバー「BS520H A1」を収容する。このうち2台は、System Center 2012をインストールしたクラウド管理サーバーである。Hyper-Vの仮想環境は残りの6台で、荷が高い業務を実行させる高負荷サーバーが3台、負荷が低い業務を実行させる低負荷サーバーが3台。ストレージは「HUS130」を1台使う(ディスクは2.5インチSAS 300Gバイト×40基を収容)。これとは別に、システム管理用にPCサーバー1台を含む。

 なお、PCサーバーとしてブレードサーバーではなくラックマウント/タワー型を採用した低価格帯のモデルも提供を予定している。