米Hewlett-Packard(HP)は現地時間2012年6月19日、低消費電力の高密度サーバー「Gemini」(開発コード名)を発表した。米Intelのサーバー向けAtomプロセッサ「Centerton」(開発コード名)を採用する。

 Geminiは、HPが2011年11月に発表した新たなサーバー開発プロジェクト「Project Moonshot」における最初の量産システムとなる。1ラック当たり数千のサーバーカートリッジを格納し、ストレージ、ネットワーク、管理ソフトウエア、電源コード、冷却装置などのあらゆるコンポーネントを共有する。

 Intelによると、Centertonデュアルコアプロセッサは熱設計電力(TDP)が6W。64ビットをサポートし、ハードウエア仮想化技術やECC(Error Correcting Code)を備える。

 Geminiは、米テキサス州ヒューストンにあるHPの研究施設「HP Discovery Lab」ですでに導入しており、近いうちに顧客のテスト用として利用可能にする。年内に顧客向けの出荷を開始する予定。

[発表資料(HPのプレスリリース)]
[発表資料(Intelのプレスリリース)]