2007年に入ってにわかに注目され出した「グリーンIT」。米国調査会社のガートナーは,2008年の「戦略的技術・トレンド」として「グリーンIT」を位置付けるほどで(米ガートナーのプレスリリース),さまざまなITベンダーもグリーンITへの取り組みを具体化しつつある。

 この連載記事では,そもそもグリーンITとは何を目指しているのか,どうして今注目され出したのかという根本を確認し,グリーンITを実現するための要素技術の概要を解説する。

目次

第1回 今なぜグリーンITなのか 
第2回 他業種のCO2削減に多大な貢献をするIT 
第3回 グリーンITに向けたテクノロジ 
第4回 省電力プロセッサと消費電力制御技術 
第5回 PCサーバー,UNIXサーバー 
第6回 ブレード・サーバー 
第7回 ストレージ 
第8回 電源とUPS 
第9回 プロセッサやラックに施す冷却技術 
第10回 仮想化がグリーンITに寄与する場面とは 
第11回 データセンターの取り組み 
第12回 IT機器の廃棄・リサイクル(1) 今そこにあるレアメタル危機   
第13回 IT機器の廃棄・リサイクル(2) 事業者任せのリサイクル制度の限界    
第14回 IT機器の廃棄・リサイクル(3) “再生資源国・日本”への道のり    
第15回 IT機器の廃棄・リサイクル(4) “アジア静脈物流”の体制作りを急げ