ドイツT-Mobile Internationalの米国法人T-Mobile USAは米国時間11月11日に,2004年第3四半期の決算を発表した。売上高は30億3500万ドルで,前期の28億900万ドルおよび前年同期の22億1600万ドルと比べ増加した。純利益は2億5400万ドルで,前期の2億4000万ドルから増加。前年同期は3900万ドルの純損失を計上していた。

 サービス収入(ポストペイ,プリペイド,ローミングなどのサービスを含む)は26億1200万ドル。前期は24億6400万ドル,前年同期は19億200万ドルだった。

 減価償却前の営業利益(OIBDA)は7億8800万ドルで,OIBDA率は30%に達した。前期のOIBDAは7億1700万ドル,OIBDA率は29%。前年同期はOIBDAが4億6100万ドルで,OIBDA率が24%だった。

 当期における新規加入者数の純増は90万1000人。前期は109万2000人,前年同期は67万人だった。なお,当期純増の約90%が,ポストペイ・サービスの加入者だという。

 ユーザー1人当たりの平均売上高は55ドル(前期は55ドル,前年同期は54ドル)。新規ユーザー1人当たりの平均獲得コストは301ドル(前期は318ドル,前年同期は334ドル)となった。

 ポストペイ・サービスの解約率は2.6%で,前期の2.4%から拡大したが,前年同期の2.7%からはわずかに縮小した。ポストペイとプリペイド・サービスを合わせた場合の解約率は3.0%で,前期の2.8%より増え,前年同期の3.3%より減少した。

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