米J.D. Power and Associatesは,携帯電話に対する米国ユーザーの満足度について調査した結果を,米国時間10月28日に発表した。それによると,携帯電話の所有者の満足度は前年より5%向上している。同調査は,大手8社の製造した携帯電話機を利用する1万3458世帯を対象に実施したもの。

 特にテキスト・メッセージング,インターネット接続といった機能が評価され,この分野の満足度は前年から8%向上している。電話機の軽量化とデザイン性の向上も大きく評価され,デザインの満足度も高くなっている。

 「テキスト・メッセージングやWebベースのデータを利用したサービスの利用法が簡単で分かりやすくする機能は,満足度の向上につながっている。音声通話以外の通信機能に依存する携帯電話ユーザーが増加するのに伴い,消費者の期待は引き続き高まるだろう」(同社無線サービス担当シニア・ディレクタのKirk Parsons氏)

 調査の結果,ユーザーにとって携帯電話の重要性は,機能(27%),耐久性(23%),デザイン(19%),バッテリー機能(16%),操作性(15%)と順位付けられた。

 もっとも顧客満足度が高い携帯電話機は,三洋電機の携帯電話機ですべての5要素で平均を上回った。特に操作性とデザインで評価が高かった。その次に韓国のSamsungとLGが続いた。

 その他の主な調査結果は次の通り。

・携帯電話機の平均購入価格は99ドル。1999年から初めて上昇した。前年は88ドルだった

・携帯電話機の買い替え期間は平均して購入してから18ヶ月後だった

・カメラ付き携帯の所有者は前年の4%から3倍以上の15%に増加した

・前年購入された携帯電話機の半数以上(57%)がカラー・ディスプレイを搭載している。前年の割合は17%だった

◎関連記事
「携帯電話機を持つ理由,74%が『安全確保のため』」,米調査
「携帯電話利用者の半数以上がTV付き携帯電話に興味なし」,米Lyra Researchの調査
「音声通話以外の携帯向けサービスは今後大きく成長,13~20才がけん引」,米調査
「2004年Q2の世界携帯電話販売台数は,前年同期比35%増」,米Gartner調査

発表資料へ