米EDSは,米Bank of Americaと総額45億ドルにおよぶアウトソーシング・サービス契約を締結したと米国時間12月12日,発表した。
この契約のもとEDS社はBank of Americaに対し,マネージド・ネットワークのサービスを向こう10年間にわたり提供していく。「より堅牢で柔軟なオペレーティング・プラットフォームを提供することで,Bank of Americaの音声/データ・ネットワークのインフラ移行を手助けする」(EDS社)とする。
具体的には,2003年2月から各種のキャリア・サービスをEDS社のものに移行していく。これに伴いEDS社は音声/データ・サービスの「ワンストップ・ショップ」を構築するという。EDS社が新たなネットワーク関連ソリューションの設計・実装を行うことで,Bank of Americaは複雑なサービスを効率よく処理できるようになるという。
さらにEDS社は光ネットワーク向けソリューションの再設計と実装も行い,Bank of Americaに対してヘルプデスクのサポート・サービスも提供していく。
「この提携により,Bank of Americaは高品質でより効率的なサービスを顧客に提供できるようになる。当社は,安全で柔軟な通信ソリューションなどの,エンド・ツー・エンドのオペレーションをBank of Americaに提供していく」(EDS社)
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