米Cutting Edge Informationが米国時間7月31日に,アウトソーシング市場に関して調査した結果を発表した。それによると,米国企業の90%以上が1件以上のアウトソーシングを行っている。しかし,2年間アウトソーシングした後,その成果に「不満だ」とする企業は30%におよんだ。
Cutting Edge Information社CEOのJason Richardson氏によると,「世界のアウトソーシング市場は3500億ドル規模に達している。アウトソーシング契約には,20億ドル規模を超えるものもある」という。しかし,アウトソーシングする側の企業で「満足」または「いくぶん良い」と回答した割合は60%だけだった。
Cutting Edge Information社は,アウトソーシングを行う際に,企画や契約プロセスなど重要な点をおさえれば失敗を避けられると指摘する。例えば調査対象となったある企業では,多数のアウトソーシング契約を結んでおり,370万ドルの出張管理費用を削減したという。
Cutting Edge Information社では80種類の測定法を用い,アウトソーシングの失敗となる原因,また失敗を回避するための企画と契約プロセス,ベンダー側の評価とクライアント側の評価の違いなどを分析している。
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