「WWWユーザーはコンテンツ使用料の支払いについて,モラルとの葛藤に悩まされている」。米Lyra ResearchのContent Intelligence Groupが米国時間5月9日,1000人以上のWWWユーザーを対象に行った調査結果を「Content Intelligence」誌の創刊号で発表した。
情報源としてのWWWの重要性,WWWと従来のメディアの利用実態,コンテンツ利用料を支払う意志および支払った経験,著作権所有などに関してアンケートを実施したもの。
それによると,64%のWWWユーザーが無料コンテンツを積極的に利用すると回答した。一方で,著作権のあるコンテンツに関しては製作者が適正な報酬を得るべきだと感じているユーザーが過半数にのぼった。
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