米Gartner Groupが米国時間1月9日に,インターネットを介したファイル交換サービスについてインターネット・ユーザーの意見を調査した結果を発表した。ラスベガスで開催中の民生機器の展示会「CES(Consumer Electronics Show)」で報告を行ったもの。

 それによると,「Napster」「Gnutella」「Scour」などのファイル交換サービスを合法と考えているインターネット・ユーザは少数だという。

 音楽ファイルをダウンロードして聴いている米国インターネット・ユーザーの28%が,ファイル交換サービスは「著作権保護法に違反している」という意見に賛成である。28%は「違反していない」とし,44%は「分からない」と回答した。

 「音楽ファイルをダウンロードして聴いている人々の1/3近くがそれを違法と考えているというのは非常に興味深い」(Gartner社e-Business Servicesグループ上級アナリストのP.J. McNealy氏)。

 「多くのユーザーは違法または違法かもしれないと知りながらファイル交換サービスを利用している。法的な判断がはっきりしていなことが,それを助長している」(Gartner社e-Business Servicesグループ副社長のVan Baker氏)。

 また,ファイル交換サービスを利用していない米国インターネット・ユーザーに「音楽ファイルをダウンロードして聴くのは合法と思うか」と質問したところ,42%が「違法である」と回答。14%は「合法である」とし,43%は「わからない」と答えた。

◎関連記事
米ナップスターとBertelsmannが会員制ファイル交換サービス,著作権料を支払う
どこへ行くNapster,せき止められぬファイル交換ソフトに勢い
新型ソフトに見る日本のお寒い実情
ナップスター・ユーザーの行動パターン,慣れるほどCD購入は減る傾向に
30%のパソコン・ユーザーがNapsterを利用---米調査会社のデータ
Napster利用の家庭ユーザー,8月はさらに急増して673万人
「Napsterの学内利用禁止を掲げる大学は全体の34%」,Gartner調べ
Visiosonicが“Napster型”の新たな無償音楽配信システムを発表

[発表資料へ]