フィンランドのNokiaと米InterTrust Technologiesが現地時間1月31日に,デジタル著作権管理(DRM)技術に関してライセンス契約を結んだことを明らかにした。Nokia社はInterTrust社に2000万ドルを投資し,株式の約5%を取得する。

 Nokia社はInterTrust社からDRMソリューション「Commerce and Rights/System」のライセンス供与を受ける。また,InterTrust社のソリューションを推奨DRM技術として選定した。

 「Nokia社のモバイル通信に関するノウハウとInterTrust社のDRMソリューションを組み合わせ,モバイル・コンテンツ配信の領域における新しい可能性を提供する。InterTrust社のDRM技術をモバイル市場の業界標準として確立するために,さらにモバイル向けDRMシステムの開発に投資を行う意向である」(InterTrust社会長のVictor Shear氏)。

 Rights/System製品系列には,「Rights/PD」「Rights/Phone」などのプラットフォームが含まれる。これらのプラットフォームは,デジタル・コンテンツの運搬,利用,生産におけるセキュリティを確保する。エンターテインメント,企業,出版といったさまざまな市場に向ける。ライセンス対象には,消費者向け携帯装置にファームウエアとして組み込み可能なライブラリやコンポーネントが含まれる。

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