2008年もようやく終わろうとしている。ITproでは今年も数多くのニュースをご紹介してきた。どのような記事が読者の関心を集めたのか。年末スペシャルとして,50位までの2008年総合アクセスランキングをご紹介する。
上位でまず目につくのは,ベスト3を独占した地上デジタル放送チューナー「フリーオ」の関連ニュースだ。フリーオはパソコンにUSBケーブルで接続する外付けチューナー。消費者から強い批判のある地上デジタル放送のコピープロテクトをたくみに回避して,番組の複製を可能にする機能を備えている。
いずれの記事も2007年末に公開されたものだが,2011年の地上デジタル放送への完全切り替えが迫る中で,2008年の年間を通して高い注目を集めた。
続く4位には,「注目の5万円ノート「Eee PC」日本語版を詳細レビュー」がランクインした。Eee PCは5万円前後の超小型ノートパソコンとして,“ネットブック”というジャンルの先がけとなった製品だ。記事では,2008年1月に国内発売されたばかりのEee PC日本語版を入手,日本語テキストの入力しやすさ,オフィスソフトの動作速度などを調べて,実用に耐える性能かどうかを検証している。
同じく13位の「新型Eee PC詳細レポート」もEee PCを取り上げた記事で,こちらは2008年10月に発売されたEee PC新モデルを,製造元である台湾ASUSTeK Computerの責任者へのインタビューを交えて詳細にレポートしている。
5位にランクインした「Core i7は最下位モデルでもCore 2の最上位を凌ぐ」は,米Intelが2008年11月に出荷開始したCPU「Core i7」の性能や消費電力を検証した記事だ。Intelから借り出した評価システムを使ってCore i7の処理性能や消費電力を測定するとともに,「Hyper-Threading(ハイパースレッディング)」など,Core i7で新たに採用されたアーキテクチャについても詳しく解説している。
11位の「まさに爆速!250MB/秒を超えるIntelのSSD」は,同じくIntelが2008年9月に発表したデスクトップPCやノートPC向けのSSD(Solid State Drive)のサンプル品を入手し,3.5インチHDDや2.5インチHDD,最新のSSDと読み書き性能を比較している。
アクセスランキングの上位には,フリーオやEee PCのほかにも最新デジタル機器やパソコンに関係したニュースが数多くランクインした。例えば,米Appleの携帯電話「iPhone」関連の記事(7位,8位,17位,22位,29位)や,米Microsoft製品の解説/トラブル情報(9位,10位,12位,19位)などだ。