国内の大手メーカーとしては、東芝に続いてNECがネットブックを投入してきた。まず注目したいのはネーミングで「LaVie Light」と「LaVie」が付いているのだ。つまり、NECが自信を持って投入するノートパソコンの一角というわけだ。
ネットブックの売れ行きはすさまじく、パソコン全体の2割に達するという調査もある。もはや、NECとしても静観していられなくなったのだろう。とはいえ、他のパソコンとは違って、ネットブックは、どれもほぼ共通のパーツを使っている。CPUや液晶のサイズなどはほとんど差がないのだ。その制約の中で、どこまでNECらしさを打ち出せているだろうか?また、現在人気の高い外資系メーカーのネットブックを超える魅力があるのだろうか?非常に気になるところだ。
その点が最も表れているのがボディーだ。まるで薄い箱のような直線的なスタイルは、モバイルノートの「LaVie J」ともどこか通じている。色は黒で、やや大ぶりなサイズをコンパクトに見せている。また、天板に光沢のある塗装を施し、さらに、ボディーの左右側面も塗装することで、高級感を打ち出している。とはいえ、質感にこだわるのは最近のトレンドで、他社でも塗装や材質にこだわった機種が登場しはじめている。また、天板への面加圧は150kgfテストをクリアしている点もアピールポイントだ。
他のネットブックもすべてチェックしているが、一目見てLaVie Lightだけがまったく異なる外観をしている。NECらしさは、十分に打ち出せている。ただし、液晶のフチがやたらに分厚く見えるのはちょっと不格好だ。