米Salesforce.comは米国時間2月2日に,開発者支援プログラム「sforce Developer Program for Microsoft Office」を発表した。米Microsoftの「Office」と,販売,マーケティング,サポート情報の連携を手がける開発者に,無償でツールやリソースを提供する。
「当社の約21万4000人の登録ユーザーと1万3300社の顧客は,(当社製品の)オンデマンドの利点とOffice製品の生産性を組み合わせ,情報を共有および管理する手法をさまざまに広げることができる」(Salesforce.com社)
Salesforce.com社は,同プログラムにより,同社製品とOfficeの統合を促進し,Office対応製品市場での地位拡大を目指す。
Office製品との統合では,Salesforce.com社のクライアント/サービス統合プラットフォーム「sforce」をベースにする。sforceのWebサービスAPIを利用して,各種の企業アプリケーションをはじめ,デスクトップ・パソコン,モバイル機器,IP電話システムなどを,同社のCRMアプリケーション「Salesforce.com」や顧客サービス・ソフトウエアの「Supportforce.com」と連携させることができる。
sforce Developer Program for the Microsoft Officeの主な内容は以下の通り。
・「sforce Toolkit for Office」:Office向けプラグインを提供し,Office製品から直接sforce APIにアクセスできるようにする。現在ベータ版を配布している
・「Office Directory in On-Demand Marketplace」:2004年に開設した各種オンデマンド製品のオンライン・マーケットプレイス「 On-Demand Marketplace」で,Officeカテゴリを設ける
・「sforce Developer Community」:Office関連開発者の掲示板や,統合技術の利用実例などにアクセスできる
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