米Salesforce.comは11月2日,統合プラットフォームの「sforce」を基盤とした各種オンデマンド製品を提供するオンデマンド・マーケットプレイス「On-Demand Marketplace」の開設を同日発表した。「60を超えるベンダーの製品を提供する」(同社)

 On-Demand Marketplaceでは,データ・ウエハウス,コンタクト・センター,電子メール・マーケティング,ERP(統合基幹業務システム)など,広範な製品をカテゴリ別に提供する。また,企業がニーズにあった製品を選べるように,インタラクティブな評価システムを提供し,ユーザーによるレビューも掲載する。

 同社はまた,オンデマンド推進に向けたCRMパッケージ・ソフトウエアの最新版「Winter '05」について明らかにした。11月15日にリリースする。CRMアプリケーション「Salesforce.com Winter '05」,顧客サービス・ソフトウエアの「Supportforce.com Winter '05」,統合プラットフォーム「sforce 5.0」,カスタマイズ向けツールキットの「Customforce.com」から成る。

 新たな製品Customforce.comにより,企業は,財務,IT,人事などの重要なビジネス・プロセス向けに,オンデマンド・アプリケーションを構築できるようになる。付属のセットアップ/構築モデルを利用すれば,すべてのカスタマイズと拡張をオンデマンドで行える。同ツールキットを用いて行ったカスタマイズは,WebサービスAPIを使って,他のソフトウエアとの連係が可能。

 そのほか,Salesforce.com Winter '05では,製品やサービスに関する特定情報を把握するための「Installed Products」機能を用意したほか,過去データの閲覧機能を強化した。Supportforce.com Winter '05では,ナレッジ・ベースの閲覧方法を強化して,任意のソリューションをすばやく見つけだせるようにした。また,通知やアラート,レポーティング,カスタマイズ,管理など機能を強化し,各案件の効率的な処理を可能にしたという。

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