米Microsoftは,同社のCRMソフトウエア「Customer Relationship Management(CRM)1.2」向けのフィーチャ・パックを米国時間6月1日に発表した。同アドオンは,「Office 2003」との連携を強化するとともに,モバイル・デバイスのサポートを改善する。8月にリリースが予定されており,既存のCRMユーザーに無償で提供される。

 同アドオンは,同社が5月に発表した拡張キット「Office Information Bridge Framework(IBF)」をサポートするため,Office 2003と同社のCRMソリューションの統合が強化される。ユーザーは,Office 2003を離れることなく,重要な書簡の作成,追跡,顧客データの検索などが容易にできるようになる。また,「SharePoint Services」の統合と「Office Solution Accelerator for Proposals for Microsoft CRM」のサポートにより,効果的な営業の企画提案も支援する。

 Office 2003のCRM向けアドオンは,米語と英語に対応する。その他の言語サポートは,第4四半期に追加が予定されている。IBFは独語,Office Solution Accelerator for Proposalsは,仏語,スペイン語,独語をサポートする予定。

 また,アドオンには,モバイルの販売員向けに設計された「CRM Mobile 1.2」が収録される。CRM Mobile 1.2により,Pocket PC 2003搭載機上でコンタクト,タスク管理ができるようになる。対応言語は米語と英語のみ。

 その他にも,フィーチャ・パックは,「Sales for Outlook」クライアント,Microsoft CRMの設定やデータの移行をサイト,アプリケーション・ドメイン間で行なうツール,レポート機能などを強化している。

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