偽造品対策法改正法(H.R. 3632)にブッシュ米大統領が署名したことについて,米Microsoftは米国時間12月23日にコメントを発表した。「コンピュータ・ソフトウエアおよびハードウエア偽造防止のための重大な措置をとったブッシュ大統領と米国議会を讃える」(Microsoft社法務顧問代理兼マネージング・ディレクタのJack Krumholtz氏)

 H.R. 3632のタイトルは「To prevent and punish counterfeiting of copyrighted copies and phonorecords, and for other purposes」。Lamar Smith議員が2003年11月21日に提議し,2004年12月16日に大統領に提出されていた。著作権所有物の複製や不正使用に対する罰則などを定めたもの。

 「同法の施行は,米国の偽造ソフトウエア問題への取り組みにとって重要な役割を果たす。同法のもと,業界と当局は,意図的に証明書類を不正利用して偽造製品を正当に見せかけている人物を追求することができる。また,知的財産保護に役立ち,ひいては技術革新と経済成長の発展につながる」(Krumholtz氏)

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