米Autodeskは,同社と他社のソフトウエアを不正に利用していた米国の7社がソフトウエア権利保護団体Business Software Alliance(BSA)と和解に達したことを米国時間10月13日に発表した。和解金は53万6000ドルを超えるという。

 同日,BSAは建築家,会計士,エンジニア,グラフィック・デザイナ,金融サービス従事者の1500人を対象に行なった調査結果を発表した。それによれば,90%が違法ソフトウエアの利用を「企業が冒すことのできない危険」と認識しているが,23%は職場で使われている商用ソフトウエアがライセンスを受けていないもであることを認めている。

 「この信念と振る舞いの差は,米国におけるソフトウエアの海賊版の割り合いが22%に上るという要因を導いている。これは,前年だけでソフトウエア業界に65億ドルの損害をもたらしている。オリジナルのアイデアを守る権利を持つ建築家やエンジニアは,我々のソフトウエアにおける知的財産を保護する権利を尊重すべきである」(Autodesk社 Sandy Boulton氏)

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