米RealNetworksは今秋より,同社の有料音楽配信サービス「Rhapsody」を,カリフォルニア大学バークレー校(UCB)とミネソタ大学で提供する。RealNetworks社が米国時間8月24日に明らかにしたもの。サービス利用料金を大幅に値引きし,「両大学の8万人以上の学生にRhapsodyサービスを活用してもらう」(同社)。

 Rhapsodyは月額料金9ドル95セント(最初の14日間は無料)で,ユーザーに無制限アクセスを提供する。大手レコード会社や独立系レコード会社が保有する72万5000曲以上をオンデマンドのストリーミングで視聴できるほか,65万曲以上を1曲79セントで購入できる。また,カスタムCDの作成,好みのラジオ局の構築,音楽情報の閲覧などが行える。

 UCBでは今週よりサービス提供を開始した。10月31日までは利用料金を無料とし,それ以降の月額料金も大幅な割引きを行う。ミネソタ大学の4つのキャンパスでは9月上旬からサービスを開始し,1カ月,3カ月,1年当たりの利用料金を値引きする。

 RealNetworks社戦略担当主任のRichard Wolpert氏は,「先進的な大学と提携し,学生にRhapsodyサービスを提供できて嬉しく思う。このように,音楽の違法コピーに代わる選択肢を提供することは,オンライン音楽業界の将来に向けた投資だと考える」と述べる。

 RealNetworks社はまた,Rhapsodyにおける先週の楽曲販売数が100万曲を超えたことを,同日発表した。同社は先週より,購入楽曲を米Appleの「iPod」など,主要な音楽デバイスで再生可能な技術「Harmony」を宣伝するために,楽曲を1曲49セントで提供する「Freedom of Choice」キャンペーンを展開していた。

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