米BEA Systemsが,2004年8~10月期(2005会計年度第3四半期)の決算を米国時間11月11日に発表した。売上高は2億6440万ドルで,前年同期の2億5210万ドルから5%増えた。会計原則(GAAP)ベースの純利益は3350万ドル(同8セント)。前年同期の2900万ドル(同7セント)に比べ15%増となった。

 ライセンス収入は1億1490万ドルで,前年同期は1億2820万ドル,前期は1億1630万ドルだった。GAAPベースの営業利益は4970万ドルで,前年同期の4490万ドルから11%増。

 プロフォルマ・ベースの純利益は3650万ドル(希薄化後の1株当たり利益は9セント)で,前年同期の3410万ドル(同8セント)に比べ7%の増益。営業利益は5400万ドル。前年同期の5170万ドルより4%増えた。

 当期の業績について,BEA社設立者兼会長兼CEOのAlfred Chuang氏は,「安定した業績結果を達成し,季節的に好調が期待できる第4四半期を迎える」と述べる。

 「当社の最優先項目は,ライセンス収入を増やすことだ。当期は,新たなライセンス収入獲得に向けたいくつかの新事業で大きな進展があった。当社は,VoIPやマルチメディア/無線サービスにより,インターネット上の通信サービスが成長するとみている。こうした傾向は,信頼性,可用性,拡張性,性能といった当社の中核となる強みと完全に一致する」(同氏)

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