米Oracleは米国時間6月15日に,2004会計年度第4四半期(2004年3~5月期)の決算を発表した。総売上高は30億7600万ドルで,前年同期の28億3000万ドルから9%増加。純利益は9億9000万ドル(1株当たり利益は19セント)で,前年同期の8億5800万ドル(同16セント)から15%増加した。

 売上高の内訳は,ソフトウエア収入が前年同期比12%増の25億1800万ドル,サービス収入が同4%減の5億5800万ドル。

 営業利益は14億600万ドル,営業利益率は46%だった。

 2004会計年度通期(2003年6月~2004年5月)の総売上高は前年度比7%増の101億5600万ドル。ソフトウエア収入は同12%増の80億7000万ドルで,サービス収入は同8%減の20億8600万ドルだった。純利益は前年度比16%増の26億8100万ドル(1株当たり利益は50セント)となった。営業利益は38億6400万ドル,営業利益率は38%。

 Oracle社会長兼CFOのJeff Henley氏は,「2004会計年度第4四半期と通期ともに,営業利益が過去最高を示した。ネット・バブル時代の数字さえも上回っている。非常に好調な1年の締めくくりとなった」と述べた。また同氏によると,「半年前にグリッド・コンピューティングに向けた製品を発表して以来,データベース製品の新規ライセンス収入は15%成長している」という。

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