米誌「CIO Magazine」は米国時間9月1日,同誌が8月に実施したIT支出の調査結果を発表した。それによると,IT予算は今後12カ月で8.9%増加する見込み。7月調査時の8.1%と比べて増加しており,「2001年3月以来,最大の伸び率となる見通し」(CIO Magazine誌)。

 調査は,252人のCIOおよびCIOに相当する役職の読者を対象に,ITハードウエア,ソフトウエア,サービス,インターネット関連の予算について,8月5~12日にアンケートを実施したもの。

 回答者の41.8%は「インフラ向けソフトウエアの支出を増やす」と回答しており,前年同月の28.6%と比べて大幅に増えた。また,62%が「大規模なアプリケーション・バックログが発生している」としている。

 CIO Magazine誌の発行者であるGary Beach氏は「インフラの老朽化とアプリケーション・バックログ発生を指摘するCIOが増えていることから,IT支出は今後も引き続き増加していくだろう」と述べた。

 その他の調査結果は以下のとおり。

・過去12カ月にIT予算は平均6.0%増加しており,7月の調査時の平均7.0%と比べてわずかに減少した
・セキュリティ・ソフトウエアについては,約61.3%が「予算を増加する」と回答(7月の調査時では61.7%)
・コンピュータ・ハードウエアについては,53.2%が「予算を増加する」(7月の調査時では53.6%)。「削減する」と答えた割合は15.9%(同11.1%)。
・IT職員の報酬は過去12カ月で4.5%増加した(7月の調査時では5.4%)。

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