米IBMは米国時間10月12日,同社の独立系ソフトウエア・ベンダー(ISV)向けパートナ・プログラムの強化について明らかにした。「ビジネス・パートナの認定プロセスを簡略化するほか,アプリケーション・プロバイダが当社のノウハウを有効活用できるようにする」(IBM社)
IBM社ISV and Developer Relations部門担当ジェネラル・マネージャのBuell Duncan氏は,「ISVが何よりも必要としているのは,ビジネス・チャンスの発掘と商談成立に手を貸してくれるビジネス・パートナだ。プログラム強化によって,世界中のあらゆる垂直産業のISVにサポートを提供する」と説明した。
主な強化内容は次の通り。
・共同キャンペーンにおける経済的支援とサポート:ダイレクト・メールによるキャンペーン,大手業界紙における広告掲載,Webマーケティング・サービスなどを割引価格で提供する
・商談成立に向けた「Sales Connections」サービスの提供:顧客の信用を得やすいIBM社の販売チームとの連携により,迅速な商談成立を支援する
・パートナ認定プロセスの簡略化とWebリソースのローカライズ:ISVが,IBM社のオンデマンド・インフラをどの程度サポートしているかなどに基づき,ISV自らがパートナ認定を行えるようにする。また,Webポータル「Partnerworld ISV」を14カ国語に翻訳し,各国市場の特性に合わせたリソースと,最適な販売サポートを提供する
米メディア(TechWeb)によると,IBM社は今年3月,競合社の米Microsoftに対抗するために,各業界の特性に合わせた製品投入を支援するプログラム「PartnerWorld Industry Networks」を発表した。また,ISVのサポート・プログラムに10億ドルを投入し,6万以上のISVと提携しているという。
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