米IBMは,同社ソフトウエア開発ソリューション「IBM Software Development Platform」の評価を支援するキット「PowerPack」をリリースした。同社が米国時間2月18日に発表した。同社の開発者向けオンライン・リソース「developerWorks」から提供される。また,同プラットフォームを利用する開発チームのソフトウエアとソフトウエア・サービス構築を支援するために,developerWorks上の「e-business On Demand Resource Center」も拡張した。

 同開発プラットフォームは,オンデマンド・アプリケーションの開発に向けた単一の統合アプリケーション開発環境。ソフトウエア開発フレームワークのEclipseなど,オープンな標準技術をベースとする。各種製品とサービスを組み合わせることで,開発者やISVの専門分野に適した環境を実現するもの。

 8種類用意されたPowerPackは,ITアナリスト,ソフトウエア設計者,ITマネージャ,テスター,プロジェクト・マネージャといった特定のユーザーを対象に設計されている。PowerPackは,ユーザーの開発ニーズに関連したリソースで構成され,同プラットフォームの包括的な製品群の評価を支援する。

 ユーザーがPowerPackに登録して興味がある分野を選択しておくと,IBM社から同プラットフォームのソフトウエア・ツールを評価するためのデモ,白書,技術コンテンツ,コードを収録したDVDや電子メールが送られてくる。PowerPackの登録者の記録には,3種類のカスタマイズされた教育プログラムが用意され,顧客の興味をもとに包括的な技術の概要を提供する。

 拡張されたe-Business On Demand Resource Centerは,同社のビジネス・パートナと顧客に提供する同プラットフォームに関するサポートとリソースの強化を目的とする。DeveloperWorks上のこの新しいセクションでは,製品情報,オンライン・トレーニング,ダウンロード,フォーラム,開発者を支援するサポートとサンプル・アプリケーションなどを提供する。

 また,同社は,同月末からソフトウエア開発に関してライブのWebキャスト・シリーズを開始する。リソース・センターにアクセスして登録すればWebキャストを視聴できる。

 IBM Software Development PlatformとPowerpacks評価キットの詳細は,同社のWebサイトに記載されている。

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