米Intelのベンチャ・キャピタル部門であるIntel Capitalはデジタル・ホームに向けた新しい技術を開発する5社に対して資金提供を行った。Intel社が米国時間9月20日に明らかにしたもの。

 Intel社は,家庭内ネットワークを通じて,いつでもどこでも,どのようなデバイスでも,エンターテインメント,学習,コミュニケーションのためのコンテンツにアクセスできる環境を「デジタル・ホーム」と名付け,これを実現するために,投資のほか,技術や仕様の提供などに取り組んでいる。

  今回の投資の対象になったのは,無線ICおよびソフトウエアの設計を手がけるスイスのBridgeCo,ブロードバンド向けオンデマンド・サービス・プラットフォーム開発の米CableMatrix,MPEG-4対応圧縮技術の米Envivio,民生電子機器向けミドルウエア開発の米Mediabolic,家庭内デジタル装置向けソフトウエアとサービスを手がける米Pure Networks。

 これら5社への投資は同社のベンチャ・キャピタル・ファンド「Intel Digital Home Fund」を通じて行う。各社への出資金額などの詳細については明らかにしていない。Intel社は,デジタル・ホームの実現を促進するために同ファンドを2004年1月に設立。音楽,画像,映像,ゲームを含め,消費者がデジタル・コンテンツをさらに享受できるように技術開発企業を支援するのがねらい。総額2億ドルの資金提供を行うとしている。

 なお,BridgeCo社とEnvivio社については過去にも同ファンドから出資しており,今回は追加投資となる。

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