米Intelの戦略的投資部門であるIntel Capital社は,デジタル・ホームに向けた新しい技術を開発する4社に対して新たに資金提供を行なう。同社が「Intel Developer Forum(IDF)」において米国時間4月21日に明らかにした。投資は,2億ドルの資金提供を行なう同社のベンチャ・キャピタル・ファンド「Intel Digital Home Fund」を通じて行なわれる。

 今回の投資の対象になったのは,家電ネットワーキング技術の米Digital 5,超広帯域無線(UWB:Ultra-Wideband)ソフト開発の米Staccato Communications,セキュアな配信技術とサービスのプロバイダであるスペインTrymedia Systems,UWB向けチップ・メーカーのイスラエルWisair。

 Intel Capital社は,投資の条件に関しては明らかにしていない。デジタル・ホームの実現を促進するために1月に設立された同ファンドは,音楽,画像,映像,ゲームを含め,消費者がデジタル・コンテンツをさらに享受できるように技術開発企業を支援するのがねらい。

 同社は,ファンドの発足以前にもデジタル・メディア・アダプタ向け低コスト・チップを開発する米BridgeCo,ホーム・ネットワーキング用チップ開発の米Entropic,音楽編集ソフトウエアの開発の米Musicmatchに対して資金提供を行なってきた。

 「これら4社の技術は,相互運用性,帯域幅,配信に関する課題の解決を支援するものである」(Intel Capital社社長のJohn Miner氏)

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