米In-Stat/MDRは米国時間8月16日に,マイクロマシン(MEMS)市場に関する調査結果を発表した。それによると,MEMSがあらゆる民生電子機器に統合されるようになれば,同市場は急速に拡大するという。2003~2008年に,同市場の売上高は年平均13.2%で成長する見通しだ。

 またIn-Stat/MDR社は,「低価格化と小型化が,民生電子機器でのMEMS採用を促進している」と分析する。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・市場をけん引するのは,オプティカルMEMS,RF MEMS,加速度計。圧力センサーや赤外線センサー,ジャイロスコープ,マイクなどでの利用が広まっている。

・ホーム・シアターなどのビデオ分野,携帯電話などの無線分野のほか,掃除機ロボットや洗濯機などの白もの家電が主要なマーケットとなる。

・現時点で,MEMS市場の売上高に最も貢献している製品は,ホーム・シアターやデジタルTVに利用されている米Texas Instruments(TI)のDLP。米Agilent Technologiesの携帯電話用FBARデュプレクサがそれに続く。ただし出荷数ベースでみると,Agilent社のFBARデュプレクサが最大シェアを占める。

◎関連記事
SEMIとIEEE,ナノテクノロジとMEMS分野の標準化活動で連携
ANSI,ナノテク分野の標準化を進める委員会「ANSI-NSP」を設置
「自宅での生活を支援する医療関連製品の市場,2015年に340億ドルに到達」,米Forrester
「RFIDタグの次の成長市場は医薬品業界」,英調査
SEMI,半導体/FPD製造業界向けの新標準規格25件を公開 
米Intel,「デジタル・ホーム」に向けた技術構想を発表
2004年Q1の世界携帯電話販売台数,前年同期比34%増で「Q1としては過去最高」
「世界のGSM加入者数が10億人を超える」,3G Americasが発表

[発表資料へ]