米Verizon Wirelessは,同社が米国で展開している次世代音声/データ・ネットワークを拡充するため,米Lucent Technologiesのネットワーク装置,ソフトウエア,サービスを導入する。両社が米国時間7月13日に明らかにしたもの。契約金額は50億ドル以上という。

 この契約により,Lucent社はVerizon Wireless社に無線/光ネットワーク装置とともに,ネットワーク管理/アプリケーション・ソフトウエアを供給する。さらに,ネットワークの最適化,統合,計画,設計,導入に向けたサービスの提供も行う。

 これらの装置やソフトウエア,サービスにより,Verizon Wireless社は既存の次世代音声ネットワークと,CDMA2000 1xEV-DO対応の高速/広域データ・ネットワーク「BroadbandAccess」について,サービス・エリアおよび容量を拡大できる。

 Verizon Wireless社は,マーケティング・プログラム「Lucent Market Advantage Program」にも参加し,企業および家庭ユーザー向けのモバイル高速データ・サービスを引き続き提供していく。

 なお両社は,Lucent社がVerizon Wireless社の高速データ・ネットワーク向け主要サプライヤとなった5億2500万ドル規模の契約を2004年3月に発表している。同日発表した契約はこの契約を含むとともに,両社が2001年3月に発表した契約を更新するものでもある。

◎関連記事
米Verizon Wireless,主要都市エリアでCDMA 1xEV-DOの無線広帯域データ・サービスを開始
加Nortel,3Gインフラ供給で米Verizon Wirelessと推定10億ドル規模の提携
フィンランドのNokia,第3世代携帯電話規格「cdma2000 1xEV-DV」機器の通信実験に成功
「米国の携帯電話ユーザー,54%がモバイル・データ・サービスを利用」,米調査
米国のモバイル通信,「2007年にWi-Fiユーザー数が3Gユーザー数を上回る」,米調査
「数年遅れだが,3G無線ネットワークの展開は進んでいる」,米調査会社
大きく動き出した米国の携帯電話業界を読み解く
「2004年は広帯域接続と携帯電話の普及が加速する」,米社調査

[発表資料(Verizon Wireless社)]
[発表資料(Lucent社)]