米In-Stat/MDRは米国時間4月19日に,米国のモバイル・データ・サービス利用に関する調査結果を発表した。それによると,携帯電話ユーザーの54%は1種類以上のモバイル・データ・サービスを利用しているという。

 また,モバイル・データ・サービスを利用する携帯電話ユーザーは,利用しない携帯電話ユーザーと比べ,音声通話時間が42%長く,毎月の請求額は19%高い。現在使用している携帯電話機の価格も64%上回る。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・モバイル・データ・サービスで最も利用されるのはショート・メッセージング・サービス(SMS)。しかし,インターネット接続,着信音のダウンロード,モバイル・ゲームなどの人気も高い。

・米Verizon Wireless,米AT&T Wireless,米Cingular Wireless,米Sprint PCSは,モバイル・データ・サービスを利用するユーザーと利用しないユーザーがほぼ半分ずつだが,米T-Mobileと米Nextelでは,モバイル・データ・サービスを利用するユーザーの方が多い。

・アジア系米国人やヒスパニック系米国人は,モバイル・データ・サービスの普及率が米国人全体の平均より高い。

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