英Juniper Researchは英国時間1月28日,モバイル・ゲーム市場に関する調査結果を発表した。同社は,ショート・メッセージング・サービス(SMS)によるテキスト形式のゲームと,Javaなどを使ったリッチ・メディア・ゲームを合わせた売上高が,2008年に97億ドルを超えると予測している。

 Juniper Research社モバイル・エンターテインメント・アナリストのPaul Skeldon氏は,「モバイル・プラットフォームとSMS技術向けのアドオン・サービスとして,ゲームは理想的だ。SMS技術はほとんどすべての携帯電話機が対応しており,ユーザーも使い方をよく理解している。そのおかげで,モバイル・ゲームの普及が進み,売り上げにつながるサービスとなりつつある」(同氏)

 そのほかの主な調査結果は以下の通り。

・全世界で2003年にダウンロードされたSMS対応ゲームの売上高は15億ドル。そのうち欧州が68%を占めた。

・リッチ・メディア・ゲームは,カラー画面,和音再生,JavaやBREW対応といった高度な機能を備える携帯電話機が必要だが,有料ゲーム市場に影響を与えつつある。この種のゲームに対する需要は急速に拡大し,2008年には市場の売上高97億ドルの65%を創出するようになる。

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