NTTドコモは9月25日,ゲーム・ソフト大手のスクウェア・エニックスと共同で第3世代携帯電話サービス「FOMA」端末の次期モデルに向けたコンテンツを共同発表した。同時に,端末の一部仕様を明らかにした。

 NTTドコモは2004年初めから順次,FOMA次期モデルを5,6機種発売する計画。これに合わせて,スクウェア・エニックスが人気テレビゲーム・ソフト「ドラゴンクエスト」と「ファイナルファンタジー」のそれぞれ第1作移植版を,携帯電話向けJavaアプリケーション「iアプリ」として提供する。

 本格的なテレビゲームを移植できるように,NTTドコモは次期FOMAのiアプリ仕様を,iモード端末の主力機種である「50x」シリーズより大幅に強化する。現在発売中の505i端末では,ゲーム・ソフト本体とゲーム用データの格納部分の合計サイズを最大230Kバイトと規定しているが,これを2倍以上に引き上げる。

 NTTドコモはFOMA端末を今後の主力機種と位置づけ,50xシリーズなどに先駆けてiアプリの拡張以外にも最新機能を盛り込んでいく方針。これまでのFOMA端末はディジタル・カメラやiアプリなどの付加機能面で,同時期に発売された50xシリーズに劣っていた。
(高槻 芳=日経コミュニケーション)