米Sunと加RIM，BlackBerry向けJava対応Webサービスの提供で提携

2004.03.24

　米Sun MicrosystemsはカナダのResearch In Motion（RIM）と提携し，RIM社の携帯デバイス「BlackBerry」向けにJava対応Webサービス技術を提供することを米国時間3月22日に発表した。「Sun社のサーバー向けJavaシステム『Java Enterprise System』，モバイル機器向けJava技術，Webサービス技術を搭載したBlackBerryにより，企業データの安全な配信を実現する」（Sun社）

　Sun社はRIM社と協力し，開発者，ソフトウエア・ベンダー，ソリューション・プロバイダが，Java対応Webサービスをベースとするモバイル機器向け企業アプリケーションを簡単に開発および導入できるようにする。これにより，「ネットワーク・アプリケーションでのモバイル・データ・サービスが大幅に広がる可能性がある」（Sun社）としている。

　「企業は，社内ネットワークとモバイル機器を接続して，生産性，バリューチェーンの効率性，売上高を向上し，顧客との関係を確立する必要に迫られている。当社とRIM社が手を組むことにより，企業はJava技術を搭載したBlackBerryを利用して，生産性を飛躍的に高め，顧客の心をつかむことができる」（Sun社Consumer and Mobile Systems Groupバイス・プレジデントのAlan Brenner氏）

　Java技術とWebサービスのプラットフォームに関するJava仕様作成要求「JSR 172」では，モバイル機器での次世代ネットワーク・データ・サービスを推進している。これはJ2MEプラットフォームに対する最新の追加仕様で，モバイル機器はXMLおよびSOAPプロトコルを利用してWebサービスにアクセスできる。また，「Java Technology for Smartphones HotSpot Implementation（HI）」や「J2ME Wireless Toolkit」との相互運用性を備える。