Javaの技術的方向性を定める標準化組織Java Community Process(JCP)のProgram Management Office(PMO)と実行委員会(EC:Executive Committees)が,Java仕様策定プロセスの新版「JCP 2.6」を公開した。米Sun Microsystemsが米国時間3月9日に明らかにしたもの。「Java仕様策定における透明性と柔軟性の向上を図る」(Sun社)としている。
JCP 2.6は,「Java Specification Request(JSR)215」の最終版において定義されている。JCPのWebサイトに詳しい内容を掲載している。
JCP 2.6では主に以下の項目を追加した。
・JCPメンバーと非JCPメンバーがJSRの早期議論に参加するためのステージを設定する。
・仕様リードが簡単にJSRの参照や,仕様に関する情報のやり取りを行うためのプロセスとツールを提供する。
・仕様リードが早くレビュー期間に入り,より効率的に作業を進め,一般からの意見を生かせるよう支援する。
米メディアの報道(TechWeb)によると,これまでは最初にJSRが申請されてから,第1レビュー完了(ドラフト版公開)までに通常9カ月かかっているが,JCP 2.6ではこの期間の短縮を考慮しているという。
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