米EMCは米国時間6月7日に,法律などで義務づけられている企業の電子メール記録保存のためのソリューション「EMC Proven Solution for E-mail Archiving」を発表した。EMC Proven Solution for E-mail Archivingは,EMC社が2003年に買収したLEGATO Software社の技術と,EMC社のストレージに関する専門知識をベースにする。

 例えば,「Microsoft Exchange」や「Lotus Notes」などの電子メールや添付ファイルを記録したり回収するために「LEGATO EmailXtender」を利用し,コンテンツの認証および保存に「EMC Centera Compliance Edition Series」を用いる。

 EMC社は,同ソリューションの導入により,主に以下の効果を得られるとしている。

・電子メール保存の効率性向上
・企業の記録保存に関する法規に準拠した電子メール保存の実行
・確実なユーザー認証機能を備えた電子メール・メッセージの管理
・電子メール・フォルダ管理を簡素化
・電子メール・メッセージ圧縮により,Microsoft ExchangeやLotus Notesのソフトウエア・アップグレードを迅速に実行

 またEMC社傘下の米Documentumは,法規準拠のためのコンテンツ管理を支援するサービス「EMC Content Archiving and Retrieval Solution(CARS) with Documentum」を同日発表した。臨床試験情報,ローン申請,保険請求,商品注文,企業の記録書類といった重要なコンテンツを,安全に管理,保存,廃棄できるようにする。

◎関連記事
米EMCと米Microsoft,リモートのデータ管理に関して全米10都市で企業向けセミナーを開催
米Microsoft,米企業改革法への準拠を支援するOffice System用アドオンを発表
米Xerox,電子ドキュメントを「読解」するドキュメント分類ソフトを開発
米Adobe,企業向けドキュメント管理ソフトウエア「Adobe Policy Server」を発表
「1/5以上の企業が,電子メールの規定違反で従業員を解雇した経験あり」,米企業の調査
「職場における電子メールの監視/管理は不十分」,米American Management Associationが発表
「多くの企業が電子メール保持義務の要件を満たしていない」,米調査会社
米IBM,法規制順守を支援するサービス/製品を発表

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]