米EMCのLEGATO Software事業部門と米Microsoftは,米国時間3月4日から全米の主要10都市において企業向けの一連のセミナーを開始する。セミナーは,企業が支店やリモート・サイトに格納するデータの統合と保護に関して啓蒙する目的で行なわれる。

 同セミナーでは,複数のリモート・ロケーションで短期間に急増するデータをコスト効率よく保護するために,支店のデータ統合とビジネス継続ソリューションとして,「Windows Storage Server 2003」を搭載するEMC社のNASシステム「NetWin 200」が紹介される。

 大企業において,最高60%の情報は支店やリモート施設などメインのデータ・センターから離れた場所で異なるストレージ・システムやオペレーティング環境に保存されている。これらの情報を効率的に管理や保護を行ない,機能が停止した場合に情報を復元するのはIT管理者にとって大きな課題である。10都市で開催されるセミナーでは,分散されたシステムを両社の共同ソリューションで経済効率よく管理する方法を紹介する。

 同ソリューションでデータを統合すると,LEGATOソフトウエアが自動フェールオーバに備えて情報は複数のサイトで効率的に複製する。支店のデータは,定期的に中央のロケーションでバックアップされるため,情報管理が改善され,事業継続の障害となるリスクが軽減されるという。

 NetWin 200 NASシステムは,Windows Storage Server 2003とCLARiiON CXストレージ・プラットフォームのストレージ機能を組み合わせている。LEGATOの「RepliStor」は,LANとWANネットワークを介してWindowsのデータをリアルタイムで複製する。RepliStorは,WindowsサーバーとWindowsストレージ・システム間で任意の数の複製を用意できる。LEGATOの「NetWorker」は,情報保護と修復機能を提供する。

 セミナーは,同日のボストンを皮切りに,アトランタ,シカゴ,デンバー,カリフォルニア州アーバイン,テキサス州アービング,カリフォルニア州マウンテンビュー,ニューヨーク市,ワシントン州リッチモンド,ワシントンDCで開催される。また,共同ソリューションは,18日からドイツで開催される「CeBIT 2004」にも出展される。

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