米palmOne（旧Palm）の手書文字認識技術「Graffiti」が特許を侵害しているとして米Xeroxが起こしていた訴訟で，ニューヨーク西地区の米連邦地方裁判所はpalmOne社よりの判断を下した。palmOne社が米国時間5月21日に発表したもの。
連邦地裁のMichael A. Telesca判事は，Xerox社の特許が無効であるとする略式判決を言い渡した。これにより，Xerox社の訴訟は棄却される。
今回の訴訟は1997年にXerox社がPalm社とその親会社である米3Comを相手取って起こしたもの。Xerox社が問題としていた特許は，米国特許番号が「5,596,656」，タイトルは「Unistrokes for computerized interpretation of handwriting」。手書き文字を素速く正確に解読するための入力，判別，表示方法に関する技術で，1995年10月26日に申請し，1997年1月21日に成立した。
なお，Palm社はその後，Palm OS事業のPalmSource社を分離独立させ，米Handspringを買収してpalmOne社に名称を変更している。
米メディアの報道（CNET News.com）によると，連邦地裁はXerox社の主張する特許技術が「すでに第三者が発明していたものであり，従って無効である」とする判断を下した。
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