米Xeroxは,2004年第1四半期の決算を米国時間4月23日に発表した。売上高は38億ドルで前年同期比2%増加した。1株当たり利益は25セントで,これにはXerox社が米ContentGuardの所有権を売却した利益8セントが含まれる。

 装置の売上高は,前年同期比9%増加した。アフター・サービスは,旧式レンズ製品向けが引き続き落ち込んだが,新たなデジタル・システムおよびサービスが好調なため,「全体的に改善傾向にある」(同社)。

 オフィス用と製作用を含むデジタル関連製品および付加価値サービスの売上高は,前年同期と比べ9%増加し,総売上高の71%を占めた。カラー製品の売上高は前年同期比26%増加し,総売上高のうち23%を占めた。

 粗利率は39.8%。営業キャッシュ・フローは2億4300万ドルで,前年同期から8400万ドル改善した。

 「2004年第1四半期は,オフィス用と製作用に最先端の製品を投入した結果,堅調な売上高となった。これは我々の,サービス重視の価値の提案が有効であったことを示している。顧客には文書コストを削減し,作業プロセスを簡易化するための実用的なソリューションを提供している」(Xerox社会長兼CEOのAnne M. Mulcahy氏)

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