米Time Warnerがデジタル著作権管理(DRM)技術の米ContentGuardに投資した。ContentGuard社に出資している米Microsoftが米国時間4月5日に明らかにした。Microsoft社も投資を拡大し,Time Warner社,ContentGuard社とともに,米XeroxがContentGuard社に対して保持している実質的な所有権を買い取ったという。

 ContentGuard社は,DRMや分散認証に関する技術開発を手がけており,特許技術をライセンス提供している。同社が開発した技術には,デジタル・コンテンツの権限とポリシーを記述する言語、XrML(eXtensible rights Markup Language)などがある。同社の特許技術は,もともとXerox社のPalo Alto Research Center(PARC)が開発したもの。Xerox社は今後もContentGuard社の少数の株式を維持する。

 Time Warner社とMicrosoft社は密に協力し,ContentGuard社の知的財産の拡充とデジタル配信およびDRMの技術開発を支援する。「これは,ContentGuard社にとってだけでなく,デジタル・コンテンツ配信市場全般にとって重大なことだ」(ContentGuard社CEOのMichael Miron氏)

 Time Warner社上級バイス・プレジデントのRon Grant氏は,「当社のDRMに向けた取り組み,そしてMicrosoft社との協力関係において重要な一歩となる。我々は,コンテンツの著作権を保護すると同時に,消費者へ魅力的なデジタル・メディア製品やサービスを提供できる日に向けて,ContentGuard社やMicrosoft社などのパートナと協力を続ける」と述べた。

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