米SPXの子会社である米Imagexpoと米Microsoftのあいだで係争中だった特許侵害訴訟で,両社が和解に達した。SPX社が米国時間12月24日に明らかにしたもの。これによりMicrosoft社は,和解金6000万ドルをSPX社に支払う。支払期限は2003年12月30日で,実際の金額は訴訟関連費用を除いた額となる。

 米メディアの報道(CNET News.com)によると,Imagexpo社は,電子会議ソフトウエア「NetMeeting」で特許を侵害されたとしてMicrosoft社を訴えていた。対象となる特許の米国特許番号は5,206,934。タイトルは「Method and apparatus for interactive computer conferencing 」。1989年8月15日に申請し,1993年4月27日に成立した。34件のクレームから成る。この裁判において,バージニア州リッチモンド地裁の陪審は11月14日に,6250万ドルの損害賠償支払いをMicrosoft社に命じていた。

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